相手を完全に愛することも憎むこともできず、暴力と依存の悪循環に陥った中年シングルマザーの〈母〉と20代後半の〈娘〉。ふたりの痛切な親子関係を描き、釜山映画祭で5冠に輝いた映画『同じ下着を着るふたりの女』が、5月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開される。
この度、解禁された予告編では、若くしてシングルマザーとなった母スギョンと、その娘イジョンが買い物に訪れたスーパーの駐車場で口論となり、母が娘を車で轢いてしまうという衝撃の場面も描かれる。本編ではこの件がきっかけとなり、母を相手に娘が裁判を起こす事態へと発展。ただのケンカでは済まされない母娘の差し迫った状況に緊張感が走る。しかし、一方で「自分の人生を生きたい」という母の心情を表現したテロップもあり、本作が一方的に母を断罪する作品ではないことも示唆されている。
予告編の最後では、いち早く作品を鑑賞した西川美和監督からの推薦コメントも紹介されており、本作が長編初監督であるキム・セイン監督の映画作家としての姿勢を絶賛した。
さらに、日本版ポスタービジュアルと追加画像も解禁。長編出演デビューとなる娘役のイム・ジホと、『#生きている(Netflix/2019)』『イカゲーム(Netflix/2021)』などにも出演した母役のヤン・マルボクの様々な側面を見ることができる。